Webサイトの表示速度(サイトスピード)とは?測定方法を紹介

Webサイトの表示速度(サイトスピード)とは?測定方法を紹介

ここではWebサイトの表示速度(サイトスピード)の基本概念と、表示速度の重要性について解説していきます。

そもそも表示速度って?どうやったら測定できるの?といった悩みを抱えている方は是非ご覧ください。

改善方法を知りたい方は「表示速度改善」で詳しく解説しています。

Webサイトの表示速度(サイトスピード)とは?

Webサイトの表示速度(サイトスピード)とは、ユーザーがWebページにアクセスしてから、ページが完全に読み込まれて表示されるまでにかかる時間のことです。

現在、ページの表示速度は3秒以内が理想とされており、3秒を超えると53%のユーザーが離脱するというデータがあります。

そのため、優れたユーザーエクスペリエンス(UX)を提供するために不可欠な要素です。

これは現代のWebマーケティングやLPO対策、SEO対策において非常に重要な要素となっています。

Webサイトの表示速度が重要な理由

そもそもWebサイトの表示速度を上げる重要性について知る必要があります。

特に表示速度改善で起因するKPIの要素は、下記のようなものがあります。

KPI

指標

改善効果

ユーザー体験

直帰率

1秒→6秒で106%悪化

売上・CV

コンバージョン率

1秒改善で20%向上

SEO

検索順位

Core Web Vitals改善で上位表示

ブランド

ユーザー満足度

53%が3秒以上で離脱

競合優位性

差別化

表示速度が速いサイトが選ばれる

表示速度改善において直帰率やCVR(コンバージョン率)が下がる以外にも上記のような要素にも影響します。

ユーザー体験の部分での顧客心理としては、いくら好きなサービスだったとしても常に重いと感じるサイトを見たいとは思いません。

そういった意味でも、顧客ファーストのサービスにする一環としても表示速度の改善は必須と言える要素となります。

ビジネス面でもウェブマーケティングや制作を担当している方は、下記の点でも必ず知っておいてほしい重要な要素となります。

  • 検索ランキング・SEO対策の重要性
  • LPの離脱率やCVRに関わる重要性

それぞれ詳しく解説していきます。

検索ランキング・SEO対策の重要性

Googleは2021年6月からページエクスペリエンスアップデートを導入し、現在では特にCore Web Vitals(LCP、INP、CLS)という3つの指標が直接的にSEO評価に影響を与えるようになりました。

指標

内容

目標値

LCP
(Largest Contentful Paint)

メインコンテンツの読み込み時間

2.5秒以内

INP
(Interaction to Next Paint)

ユーザー操作への応答時間

200ミリ秒以内

CLS
(Cumulative Layout Shift)

視覚的な安定性

0.1以内

表示速度が遅いサイトは、同じ品質のコンテンツを持つ競合サイトと比較して検索順位が下がる可能性があり、Webサイトの表示速度を検索ランキングの重要な評価要因として位置づけています。

また、Googleは「ユーザーファースト」の理念を掲げており、表示速度の遅いサイトは「ユーザーエクスペリエンスが劣る」と判断されます。

Core Web Vitalsでいう「LCP」「INP」「CLS」の指標を理解すればGoogleが大事にしているポイントも理解できますので、解説していきます。

Core Web Vitalsについては「Core Web Vitalsとは」の記事で詳しく解説しています。

LCPの要素について

LCP(Largest Contentful Paint)とは、ページ内で最も大きなコンテンツ要素が読み込まれて表示されるまでの時間を測定するCore Web Vitalsの指標です。

具体的には、メイン画像、動画、大きなテキストブロックなど、ユーザーが「ページの主要コンテンツ」として認識する要素の表示時間を計測します。

Googleが推奨する基準値は2.5秒未満で、これを超えると「改善が必要」と判定されます。

LCPはユーザーが「ページが表示された」と感じるタイミングを表すため、ユーザーエクスペリエンスと直結する重要な指標です。

詳しくは「LCPとは?重要性から計測の仕組みまでわかりやすく解説」をご覧ください。

INPの要素について

INP(Interaction to Next Paint)とは、ユーザーがページに対して行った操作(クリック、タップ、キーボード入力など)に対するサイトの応答速度を測定する指標で、ユーザーの操作から画面の次の描画が完了するまでの時間を計測します。

Googleが推奨する基準値は200ミリ秒未満です。

INPが高いと、ボタンをクリックしても反応が遅い、スクロールがもたつくなど、ユーザーが「サイトが重い」と感じる原因となります。

詳しくは「INPとは?仕組みから計測方法まで徹底解説」をご覧ください。

CLSの要素について

CLS(Cumulative Layout Shift)とは、ページ読み込み中に発生するレイアウトの予期しない移動を測定するCore Web Vitalsの指標です。

画像の遅延読み込みや広告の突然表示により、テキストやボタンが急に移動してしまう現象を数値化します。

Googleが推奨する基準値は0.1以下で、値が小さいほど視覚的に安定したページと評価されます。

CLSが高いと、ユーザーが読んでいる最中に文章が移動したり、クリックしようとしたボタンが突然ずれて誤操作を引き起こしたりします。

これにより、ユーザーエクスペリエンスが大幅に悪化し、離脱率増加やSEO評価の低下につながるため、画像サイズの事前指定や広告領域の確保などの対策が重要です。

詳しくは「CLSとは?仕組みから計測方法まで徹底解説」をご覧ください。

LPの離脱率やCVRに関わる重要性

LP(ランディングページ)において、表示速度は離脱率とコンバージョン率(CVR)に直結する最重要要素です。

広告からの流入ユーザーは特に「即座に情報を得たい」という意識が強く、表示速度が遅いせいで離脱率が上がり、CVRも低下してしまいます。

これは売り上げと広告費の費用対効果にも直結するため、かなり重要性も高い要素です。

LPは「初回訪問でのコンバージョン獲得」が目的のため、ユーザーの第一印象も超重要で、表示が遅いと「このサービスは信頼できない」という心理的な不安を与え、商品・サービスの品質まで疑われかねません。

特に初回訪問時ではサイトへの信頼も低い状態のため、ユーザー体験が悪いページだと「不安」や「ストレス」が募りサイトや企業への信頼を失い、ブランド価値にも大きな影響を与えることになります。

広告費用対効果(ROAS)を最大化するためにも、LP表示速度の最適化は必須の投資といえます。

Webサイトの表示速度(サイトスピード)の測定方法

基本的にはPageSpeed Insights、lighthouseで計測する方法をおすすめします。

ウェブマーケティング担当の方はPageSpeed Insightsがおすすめで、エンジニアや制作担当の方はlighthouseを活用するといいでしょう。

PageSpeed Insightsの測定方法と結果の確認方法

PageSpeed InsightsにアクセスしURLを入力し分析ボタンをクリックするだけで計測が行われます。

計測に1分前後ほど待つ場合がありますが、計測結果や改善点も詳しく表示されます。

スマホ・デスクトップの数値が見分けられる

計測されると下記の画像のような表示となり計測結果も表示されます。

ここでは、URL入力のすぐ下の部分(画像の赤で囲われている箇所)でスマホとデスクトップそれぞれの計測結果を別に見ることができます。

スマホとPCでは大きく差が生まれることが多く、スマホ・デスクトップ別にどこを修正したらいいか確認する際はこちらを見るようにしましょう。

実際のユーザーの環境での評価の見方

URL入力欄の少し下の部分に「実際にユーザー環境で計測する」という項目が出てきます。

実際にユーザー環境で計測された数値は下記画像の赤枠部分で確認することができます。

ポイントとして、ここで表示されているデータは「実際のユーザーの環境」での評価となります。

実際のユーザーの環境というのは、Chrome User Experience Report(CrUX)データに基づいており、以下の具体的な条件が加わり測定されています。

  • wデバイスやブラウザ環境
  • 回線速度や接続環境
  • 地理条件

そのため「実際のユーザーの環境で計測されている数値」となり、ユーザー環境によっても変動することだけ理解しておくといいでしょう。

ここでは

  • LCP:ページ内で最も大きなコンテンツが表示されるまでの時間
  • INP:ユーザーの操作に対するページの応答速度
  • CLS:ページ表示中のレイアウトの予期しない移動量
  • FCP:ページ内で最初のコンテンツが表示されるまでの時間
  • TTFB:サーバーが最初のデータを返すまでの時間

これらの数値の評価が確認できます。

それぞれの指標に関しての詳しい解説は「LCP」「INP」「CLS」「FCP」「TTFB」こちらのリンク先をご覧ください。

パフォーマンスの問題を診断するの見方

更に下の方へスクロールすると、下記の画像のように「パフォーマンスの問題を診断する」という項目があります。

ここでは、パフォーマンス、ユーザー補助、おすすめの方法、SEOという項目に分けて改善方法が公開されます。

それぞれ詳しく解説していきます。

「パフォーマンス」の項目の見方について

パフォーマンスの項目は下記の画像のような項目が表示されています。

ここでは

  • FCP:ページ内で最初のコンテンツが表示されるまでの時間
  • LCP:ページ内で最も大きなコンテンツが表示されるまでの時間
  • TBT:ページが操作不能な時間の合計
  • CLS:ページ表示中のレイアウトの予期しない移動量
  • SI:ページの可視部分が表示される平均速度

これらの数値の評価が確認できます。

「パフォーマンス」の項目に関しては、「FCP」「LCP」「TBT」「CLS」「SI」という5項目の指標の数値が見れます。

また「パフォーマンスの問題を計測する」セクションは、Lighthouseエンジンによるラボデータ(シミュレーション環境)で測定されているという点は押さえておきましょう。

具体的には、下記のような環境下で計測されている数値となります。

  • CPUを4倍スローダウン
  • ネットワークを4G LTE速度に制限
  • モバイルは375×667px画面
  • デスクトップは1920×1080px画面
  • キャッシュなしの初回訪問の状態

実際のユーザー環境とは異なる理想的な実験室環境で、具体的な技術的問題の特定と改善提案に特化した診断結果となります。

インサイト・診断項目の見方

更にスクロールしていくと、下記の画像のようなINSIGHTS、診断という項目が出てきます。

ここでは、計測結果に応じた具体的な改善内容が確認できます。

上記画像の①では、各指標別の改善項目を絞り込むことができます。

②に関しては、具体的に改善余地のある項目が並びます。

更に右側にある③をクリックすると、更に詳しい改善箇所なども表示されます。

具体的な改善箇所を確認する場合は、インサイト・診断項目を確認して改善を進めましょう。

Webサイトの表示速度(サイトスピード)まとめ

Webサイトの表示速度改善は、現代のデジタルマーケティングにおいて避けて通れない重要な要素です。技術的な知識と実践的な経験を組み合わせることで、大きな成果を得ることができます。

本記事で紹介した手法を参考に、ぜひ実際の改善に取り組んでみてください。小さな改善の積み重ねが、最終的に大きな成果につながります。

表示速度の改善により、より多くのユーザーに快適なWebサイト体験を提供し、ビジネス成果の向上を実現していただければと思います。

皆様のWebサイトが、高速で快適な体験を提供し、ビジネス目標の達成に貢献することを心より願っています。

記事を書いた人

井上寛生

井上寛生

LandingHub 執行役員 / 事業責任者 / 技術責任者

大学院では情報工学を専攻し、修了後に株式会社TeNへ新卒入社。当時は社内唯一のエンジニアながら、開発部門をゼロから立ち上げ、採用・育成を一手に担い、全員が未経験からスタートした精鋭エンジニアチームを組成。2021 年にはWEBサイト高速化プラットフォーム「LandingHub」を立ち上げ、プロダクトオーナー兼事業責任者として企画・開発・グロースを牽引。現在は執行役員として、会社の技術戦略と事業成長の双方をリードしている。
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