HTTPリクエストの回数を削減するとサイトの表示速度は上がる?

Q:HTTPリクエストの回数を削減するとサイトの表示速度は上がる?

A:リクエスト回数削減でサイト表示速度の改善につながるケースが多くあります

はい、HTTPリクエストの回数を削減すると、サイト表示速度の改善につながるケースが多くあります。

HTTPリクエストとは、画像・CSS・JavaScript・フォントなどをブラウザが取得する通信処理のことです。

リクエスト数が多いほど通信回数が増え、特にスマホ回線では表示遅延が発生しやすくなります。

例えば、不要なJavaScriptやCSS、外部タグ、画像ファイルが多いサイトは、読み込み負荷が高くなりやすい傾向があります。

ただし、単純にファイルを減らせば良いわけではなく、HTTP/2やCDN環境では「適切な最適化」が重要です。

現在は、不要リクエスト削減・画像最適化・JavaScript軽量化・キャッシュ活用などを組み合わせて改善することが推奨されています。

HTTPリクエストが多いと遅くなる理由

通信回数が増える

HTTPリクエストが多いと、ブラウザは画像・CSS・JavaScript・フォントなどを1つずつ取得する必要があり、通信回数が増加します。

通信のたびに接続処理やデータ取得が発生するため、ページ全体の表示完了まで時間がかかりやすくなります。

特に画像点数が多いページや、外部ファイルを大量に読み込むサイトでは影響が大きくなります。

現在はHTTP/2によって同時通信性能が向上していますが、不要な通信が多い状態では依然として表示速度低下につながります。

スマホ回線で特に影響が大きい

スマホはPCより通信環境が不安定になりやすく、HTTPリクエスト数の影響を受けやすい特徴があります。

特に3G・4G環境では通信速度や遅延の影響が大きく、画像やJavaScriptを大量に読み込むサイトは表示完了まで時間がかかりやすくなります。

また、スマホ端末はPCより処理性能が低い場合もあり、通信と描画の両方で負荷が発生します。

モバイルユーザーは待ち時間への耐性が低いため、不要なHTTPリクエスト削減が非常に重要になります。

外部通信が増えると待ち時間が発生する

広告タグ、SNS埋め込み、アクセス解析ツールなど外部通信が増えると、その分読み込み待ち時間が発生しやすくなります。

特に外部サーバー側の応答が遅い場合、自サイトの表示まで影響を受けるケースがあります。

また、複数の外部サービスを利用していると、通信先ごとに接続処理が発生し、表示速度低下につながります。

不要なタグや古い解析コードが残っているケースも多いため、定期的な整理が重要です。

外部通信削減は速度改善効果が大きい施策です。

JavaScript実行負荷も増える

HTTPリクエスト数が多いサイトでは、JavaScriptファイル数も増えているケースが多く、ブラウザ側の処理負荷が高くなります。

JavaScriptは読み込み後に解析・実行処理が必要なため、ファイル数や容量が増えると、表示や操作反応が重くなりやすくなります。

特にスマホでは処理性能の影響を受けやすく、スクロールカクつきやボタン反応遅延につながる場合があります。

不要なJavaScript削除や遅延読み込みを行い、処理負荷を減らすことが重要です。

サーバー負荷が高くなる場合がある

HTTPリクエスト数が増えると、サーバー側でも大量のファイル配信処理が必要になり、負荷が高くなる場合があります。

特にアクセス数が多いサイトでは、画像・CSS・JavaScript配信が集中し、サーバー応答速度(TTFB)悪化につながるケースがあります。

また、共用サーバーでは他サイト影響を受けやすく、通信遅延が発生する場合もあります。

キャッシュ活用やCDN導入、不要ファイル削減を行うことで、サーバー負荷軽減と表示速度改善の両方につながります。

HTTPリクエスト削減で改善できること

表示速度改善

HTTPリクエストを削減すると、ブラウザが取得するファイル数が減るため、ページ表示速度改善につながります。

特に画像、CSS、JavaScript、外部タグなどが多いサイトでは、通信回数削減による効果が大きくなります。

また、スマホ回線では通信遅延の影響を受けやすいため、不要リクエスト削減が体感速度改善につながります。

単純にスコア改善だけでなく、「すぐ表示される」「軽く感じる」といったUX向上にも効果があります。速度改善の基本施策として重要です。

ファーストビュー高速化

HTTPリクエスト削減は、ファーストビュー表示速度改善に大きく効果があります。

特に最初に表示される画像やCSS、JavaScriptの読み込み数が多いと、ユーザーが内容を見るまでに時間がかかります。

不要な外部タグや重い画像を減らすことで、メインコンテンツを素早く表示しやすくなります。

また、ファーストビュー高速化は「速いサイト」という印象につながり、離脱率低下やCVR改善にも効果があります。特にLPでは重要な施策です。

Core Web Vitals改善

HTTPリクエスト削減は、Core Web Vitals改善にもつながります。

例えば、画像やJavaScriptを減らすことでLCP(表示速度)が改善しやすくなります。

また、不要JavaScript削減によってINP(操作反応速度)改善も期待できます。

さらに、広告タグや画像サイズ指定不足を整理することでCLS(レイアウト崩れ)改善につながる場合もあります。

GoogleはCore Web VitalsをSEO評価へ利用しているため、リクエスト削減はSEO対策としても重要です。

モバイルUX改善

スマホでは通信速度や端末性能の影響を受けやすいため、HTTPリクエスト削減によるUX改善効果が大きくなります。

画像・JavaScript・外部タグが多いサイトは、スクロールカクつきやボタン反応遅延が発生しやすくなります。

また、表示待ち時間が長いと、ユーザーはストレスを感じやすく、離脱率増加につながります。

不要通信を減らすことで、軽快な操作感を実現し、「使いやすいサイト」という印象を与えやすくなります。

SEO評価改善

Googleは表示速度やCore Web VitalsをSEO評価へ利用しているため、HTTPリクエスト削減は検索順位改善へつながる可能性があります。

特にLCPやINPは、画像・JavaScript・外部タグ数の影響を受けやすい指標です。

また、表示速度改善によって離脱率低下や滞在時間改善が起こると、ユーザー行動面でもプラスになる場合があります。

単純にスコアだけを追うのではなく、「不要通信を減らして快適にする」ことがSEO改善につながります。

CVR改善

HTTPリクエスト削減によって表示速度や操作性が改善すると、CVR(成約率)改善につながるケースがあります。

特にECサイトや広告LPでは、表示待ち時間が短くなることで離脱率低下が期待できます。

また、ボタン反応速度改善によって、「操作しやすい」「安心して使える」という印象につながります。

問い合わせフォームや購入ページの表示速度改善は、成果へ直結しやすいポイントです。UX改善はCVR向上でも重要になります。

HTTPリクエストが増える主な原因

画像を大量に使用している

画像点数が多いサイトは、その分HTTPリクエスト数も増加します。

特に高画質画像を大量掲載しているECサイトやLPでは、通信量増加によって表示速度低下が発生しやすくなります。

また、スマホ回線では画像読み込み待ち時間が長くなりやすく、離脱率増加につながるケースがあります。

不要画像削除や画像圧縮、WebP化を行うことで、リクエスト数と通信量を減らし、表示速度改善につながります。

JavaScriptファイルが多い

JavaScriptファイルが多いサイトは、通信回数だけでなく、ブラウザ側の解析・実行負荷も増加します。

特にアニメーション、チャット、解析ツールなどを複数導入している場合、読み込み待ちや操作遅延が発生しやすくなります。

また、スマホでは処理性能の影響を受けやすく、スクロールカクつきにつながる場合もあります。

不要なJavaScript削除やファイル整理を行うことで、表示速度と操作性改善が期待できます。

CSSファイルを分割しすぎている

CSSを細かく分割しすぎると、その分HTTPリクエスト数が増加し、表示速度低下につながる場合があります。

特にファーストビュー表示前に大量のCSSを取得する必要があると、描画開始が遅くなります。

現在はHTTP/2によって同時通信性能が向上していますが、不要な分割は依然として負荷要因になります。

使用していないCSS削除や適切なファイル統合を行うことで、通信負荷軽減と表示速度改善につながります。

外部タグ・広告タグが多い

広告タグやアクセス解析タグ、ヒートマップツールなどを大量に導入していると、外部通信数が増え、表示速度低下につながります。

特に外部サーバー側の応答が遅い場合、自サイト表示まで待たされるケースがあります。

また、古いタグや不要タグが残っているサイトも少なくありません。

タグマネージャーを整理し、本当に必要なタグだけへ絞ることで、HTTPリクエスト削減と速度改善につながります。

SNS埋め込みを多用している

X(旧Twitter)、Instagram、YouTubeなどのSNS埋め込みは、見た目の訴求力が高い一方で、多数の外部通信を発生させます。

特に複数埋め込みを行うと、JavaScriptや画像の読み込みが増え、表示速度低下につながりやすくなります。

また、SNS側サーバー応答速度にも影響されます。

必要最小限の埋め込みに絞る、静的画像へ置き換えるなどの工夫を行うことで、リクエスト数削減と速度改善が可能です。

Webフォントを読み込みすぎている

Webフォントはデザイン性向上に効果がありますが、多数読み込むとHTTPリクエスト数と通信量が増加します。

特に複数ウェイトや複数フォントを利用している場合、表示待ち時間が長くなりやすくなります。

また、フォント読み込み完了まで文字表示が遅れるケースもあります。

必要最小限のフォント種類・ウェイトへ絞り、font-display設定を最適化することで、表示速度改善とUX向上につながります。

WordPressプラグインを入れすぎている

WordPressでは、プラグイン追加によってCSS・JavaScript・画像などが自動読み込みされるケースがあります。

そのため、プラグイン数が増えるほどHTTPリクエスト数も増加しやすくなります。

特に不要プラグインや機能重複プラグインがあると、通信負荷と処理負荷が増え、サイト全体が重くなる場合があります。

必要最小限へ整理し、軽量なテーマ・プラグインを選定することが表示速度改善につながります。

HTTPリクエストを削減する方法

不要画像を削除する

不要画像を削除すると、HTTPリクエスト数と通信量の両方を削減できます。

特に装飾目的だけの画像や、ファーストビュー外の不要画像が多いサイトでは改善効果が大きくなります。

また、スマホでは通信制限や回線速度の影響を受けやすいため、画像数削減はUX改善にもつながります。

画像は「本当に必要か」を見直し、必要最小限へ整理することが速度改善の基本になります。

WebP・AVIF形式を利用する

WebP・AVIFは、従来のJPEG・PNGより高圧縮で軽量な画像形式です。

同じ画質でもファイルサイズを大幅削減できるため、通信量削減と表示速度改善につながります。

特に画像点数が多いECサイトやLPでは効果が大きく、モバイル表示速度改善にも有効です。

また、LCP改善にもつながりやすく、Core Web Vitals対策としても重要です。まずはファーストビュー画像から次世代フォーマット化するのがおすすめです。

CSS・JavaScriptを圧縮する

CSS・JavaScriptを圧縮(Minify)すると、不要な空白や改行が削除され、ファイル容量を軽量化できます。

これにより通信量が減り、読み込み速度改善につながります。また、HTTPリクエスト自体は減らなくても、通信時間短縮による表示速度改善効果があります。

特にスマホ回線では軽量化効果が大きくなります。WordPressでは高速化プラグインを利用して自動圧縮する方法も一般的です。

不要JavaScriptを削除する

不要なJavaScriptを削除すると、HTTPリクエスト数だけでなく、ブラウザ側の解析・実行負荷も減らせます。

特に使っていないアニメーション、古い解析タグ、不要ライブラリが残っているサイトでは改善効果が大きくなります。

また、JavaScript削減はINP(操作反応速度)改善にもつながります。

速度改善では、「とりあえず入れる」のではなく、本当に必要なスクリプトだけを利用することが重要です。

CSS・JSファイルを整理する

CSS・JavaScriptファイルを整理することで、不要リクエスト削減と管理効率改善につながります。

例えば、機能重複しているライブラリや未使用ファイルを削除することで、通信負荷を減らせます。

また、適切なファイル統合を行うことで、読み込み回数を減らすことも可能です。

ただし、まとめすぎると逆にキャッシュ効率が悪化する場合もあるため、バランスを見ながら最適化することが重要です。

Lazy Loadを導入する

Lazy Load(遅延読み込み)は、画面表示されていない画像や動画を後から読み込む仕組みです。

これにより、初期表示時のHTTPリクエスト数を減らし、ファーストビュー高速化につながります。

特に画像点数が多いページでは効果が大きく、モバイル速度改善にも有効です。

また、通信量削減によってユーザー負担軽減にもつながります。現在はブラウザ標準対応も進んでおり、導入しやすい施策になっています。

フォント種類を減らす

Webフォントを複数利用している場合、フォントごとにHTTPリクエストと通信が発生します。

特に複数ウェイト・複数言語フォントを利用しているサイトでは、表示待ち時間が長くなりやすくなります。

必要最小限のフォントへ絞ることで、通信量削減と表示速度改善が可能です。

また、font-display: swap設定を行うことで、フォント読み込み中でもテキストを先に表示しやすくなります。

外部タグを整理する

外部タグは便利ですが、不要なタグが増えるとHTTPリクエスト数と外部通信負荷が増加します。

特に広告タグ、解析タグ、SNSタグなどは外部サーバーとの通信が発生するため、表示速度低下の原因になりやすくなります。

また、古いタグが残ったままのサイトも少なくありません。

タグマネージャーを定期整理し、「本当に必要なタグだけ」を残すことが速度改善につながります。

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記事を書いた人

井上寛生

井上寛生

LandingHub 執行役員 / 事業責任者 / 技術責任者

大学院では情報工学を専攻し、修了後に株式会社TeNへ新卒入社。当時は社内唯一のエンジニアながら、開発部門をゼロから立ち上げ、採用・育成を一手に担い、全員が未経験からスタートした精鋭エンジニアチームを組成。2021 年にはWEBサイト高速化プラットフォーム「LandingHub」を立ち上げ、プロダクトオーナー兼事業責任者として企画・開発・グロースを牽引。現在は執行役員として、会社の技術戦略と事業成長の双方をリードしている。
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